住宅地盤の強度を調べるのに最も普及している試験方法です。土の硬軟または締まり度合いを判断するとともに軟弱層の厚さや分布を把握することができます。
試験の概要は、 スクリューポイントを取り付けた専用のロッドを鉛直に立てます。ロッドの頭部に段階的に所定の荷重(最大1kN(100kg))を載荷して、各載荷段階の貫入量を測定します。1kN(100kg)の荷重を載荷しても貫入しないときはロッドを回転させて地中にねじ込み貫入させて、25cm貫入するのに要する半回転を測定します。
ボーリング調査に比べ安価で、調査箇所数が多くできることが長所です。しかし、ボーリング調査のように土を目視観察することはできません。軟らかい粘性土や締りの緩い砂質土の厚さや分布を把握することに適していますが、岩盤や良く締まった砂質土・礫質土では貫入不能になってしまうことがあります。
1棟あたり4〜5箇所(建物の四隅と中央)の調査を行います。軟らかい粘性土が厚く堆積しているところでは深度10m程度まで調査することができます。データの収録、錘の載荷・除荷を自動で行う全自動タイプの試験機を使用しています。
試験の結果は調査地点毎にデータシートにまとめます。土層の判断は貫入曲線の変化の様子、試験中の観察、調査周辺の地形、既存調査資料などをもとに検討して決定します。
調査したポイントすべての結果をもとに調査地の土層構成の把握に努めます。